スイカごっこ

スイカとしてゴロゴロ転がる会

創作

ハマり編6話「鍋」

「しかし、見れば見るほど壮観ですね……」 サリーの手であっさり救出され、モップもほどかれたスイカが、部屋の中を見渡して言った言葉がそれだった。 「開かずの間にこんなに格子をしまってるとは……変態だね」 「なんでだよ。特に開かずの間でもないし。誰で…

ハマり編5話「格子」

がきいいいいいいいいん……! 硬い音がした。金属とまではいかないが、硬いものと硬いものがぶつかり合った音だ。 ぶつかり合ったものは、クイスのくちばしとスイカだった。 その音とともに、スイカは巨大ナットの逆側から飛び出した。脱出だ。 サリーが買い…

ハマり編4話「巨大ナット」

毎回ハマるお約束を自分に課しているのか……? 毎回って何だ、何だそのメタ発想は、とサリーはその考えを振り払った。 しかし……。 3回目だ。1日に、いや、出会ってから今までの短時間に3回もハマるとなったら、わざとやっていると疑いたくもなる。 しかし……

ハマり編3話

すぽーーーーーん! スイカはやっとバケツから抜けられた。 「は~は~……やっと取れた……」 「出られました! ありがとう、お疲れさまでした」 サリーは、バケツにハマったスイカをやっと解放できた。 スイカバケツ、いやバケツスイカを風呂場に持って行き、…

ハマり編2話

「……ま、いいけど」 サリーは死んだような目でつぶやき、屋上から地上に降りるため、リフトに乗った。 「すみません、どうも」 エヘヘ、と笑いながら、スイカもリフトに飛びのった。 結局、プールに水が満たされることはなかった。その前に待ちきれなくなっ…

ハマり編1話

ひゅるるるるるる…。 どっすんどっかんバリバリバリ! いろいろあってスイカが落ちてまいりました。 西暦3020年12月27日、辺境の星にて。 パタム。サリーは日記帳を閉じた。 「今日の日記終わり?」 スイカはサリーに聞いた。 「うっさい、俺の日記に口を出…